『4Gamer.net』に掲載されたこちらの記事「GRAND AWARDは「原神」「バイオハザード ヴィレッジ」「ウイイレ」が受賞。PlayStation Partner Awardsの受賞作が発表に」にもあるように、私がプレイしている『原神』がアワード受賞したとのことなので、おめでとうの気持ちも込めて記事を書いてみたいなぁと思い、キーボードを叩いている次第です。
個人的に魅力に感じている点を3つ……と、ついでに要望も1つ(2つ?)、書いていきます。
『原神』の魅力1. 美しいビジュアル
『原神』の魅力2. リスペクトを感じる楽曲群
『原神』の魅力3. Pay to Winではない世界
『原神』への要望 アレを頼みますよ……!
次の一年も期待と応援をしております
『原神』の魅力1. 美しいビジュアル
まず最初に言及しておきたいのは、魅力的なビジュアルです。
「トゥーンシェーディング」などと呼ばれる、いわゆるアニメ調に見えるような表現によって、日本のアニメの世界を冒険しているかのような体験が『原神』にはあります。
もちろん「トゥーンシェーディング」を採用しているタイトルは『原神』だけということではないのですが、その美麗さやバリエーションの豊富さ、エフェクト類も含めた「映え度」で言えばトップクラスなのではないかな、と思っています。
本作には西洋風の国・モンドにはじまり、中華風の璃月、和風の稲妻……というように、様々な文化圏の国をイメージした国々が存在し、土地や町並みといった景観や空気感なども作り込まれています。
よって、国境を越えて次の国へ行くと新鮮なビジュアルが堪能でき、同時に旅情も感じることができるのです。 今後の国追加も楽しみでなりません。
プレイアブル(操作可能)キャラクターに関しても、記事作成時点(2021年12月)で40人以上いるわけなんですが、みな外見も内面も使い心地も個性的で、しかもちゃんと育成すればちゃんと応えてくれるという良心設計。
見た目などで選んで好きなキャラクターを使い続けるもよし、手持ちをとっかえひっかえして遊びに幅を持たせるもよし……いずれにせよ、そうしたくなる魅力がキャラクターにも備わっています。
美麗なエフェクトも手伝って、ストーリーを盛り上げるカットシーンも高品質。 見どころは山ほどありますよ。
『原神』の魅力2. リスペクトを感じる楽曲群
『原神』では多様な文化圏の国々があると前項で書きましたが、それにあわせて楽曲もそれぞれの国のイメージに沿ったものになっています。
楽曲制作にも並々ならぬ熱意を傾けているようで、作曲家は中国出身の方ながら、実際に演奏しているオーケストラの人々は(イメージ元となった現実の国の)現地人を起用しているようで、お互いに意見を交わしながら取り組んでいるのだそうです。
通訳を介しながらであること、文化的背景によるもの、そして現時点では依然として続くCOVID-19下ということもあり、なかなかうまくいかない部分もあるようなのですが、妥協せずその困難を乗り越えることで、これらの楽曲の数々が生まれているのですね。
今後もアップデートで新たな国が追加されていくということなのですが、それに伴って膨大な楽曲も追加されていくということにほかなりません。
その労力たるや、想像を絶するものがありますが、いちプレイヤーとしては、まだ見ぬ国々で、今まであまり馴染みのなかった各国ならではの楽器と旋律を堪能させてくれることもまた、楽しみでしょうがないです。
また、楽曲とは少々異なりますが、各キャラクターの声優陣も彩りとなっています。 日本語音声は海外でも割と好評だそうで、ちょっと嬉しいところ。
追記: これまた『4Gamer.net』のこちらの記事「PlayStation Game Music大賞 2021結果発表。ストリーミング&ハイレゾの人気ゲームサウンドトラックが集結」によれば、本作のサウンドトラックがストリーミング部門2位だそうです。 おめでとうございます!
『原神』の魅力3. Pay to Winではない世界
本作はFree to Play(基本プレイ無料)のゲームであるため、ガチャが存在します。 となると、やはりPay to Win(お金をかけたほうが勝つ)になってはいないか?という点が気になる人も多いのではないでしょうか。
ご安心ください。 『原神』はその手のゲームではありません。
そもそも、本作は少なくとも現時点では“Win”する相手がプレイヤーではなくゲーム内の敵に限定されている上、他のプレイヤーとは共闘する仲間というスタンスである以上、札束で殴り合うようなゲームではないのです。
その上、最初の項でも少し触れたように、どのキャラクターを使っていても、十分に強化して戦い方を知ることができれば、ストーリー進行や定期的に開催されるイベントの攻略で詰まることはまずないと思います。
エンドゲーム(エンドコンテンツ)に相当する「深境螺旋」というものに関して言えば、最低でも8人(編成幅を考えると10人ほど)は欲しいところですし、最高レアリティのキャラクターが欲しくなったりもします。
しかしこれすらも、キャラ愛で低レアリティのキャラクターで単騎突破をしているプレイヤーもいるため、有料アイテムの購入は必須とは言えません。
もちろん、単騎突破などのような「極まったプレイ」には凄まじい労力が必要になるのは間違いないでしょうが、つまりは「ちゃんと強化すればどのキャラクターも応えてくれるし、どんなコンテンツでも戦える」土壌がある、ということです。
実際、私のプレイ上でも、低レアリティキャラクターの出番はなくなることがありません。 性能面でも愛着面でも。
最初は使いにくいと感じても、どこかの場面で活躍する!ということも珍しくないので、好感を持ったキャラクターがいるならば、愛情を注いであげましょう。
注意点としては……動画に出てくる目玉となるキャラクターが期間限定で、プレイ開始したタイミングで入手できるとは限らない、ということでしょうか……。
復刻があるのでそれまで待てばいいのですが、飢餓感は大きいですよね。
それと、ゲーム開始直後では、入手できたキャラクターの強化素材が手に入らないことがある、なども挙げられます。
璃月はともかく、稲妻へはそれなりにゲームを進めないと行くことができないため、稲妻のキャラクターを入手できてもなかなか強化できない!とかはなってしまう可能性があります。 かといって道中を急いで消化してしまうのももったいないので、悩みどころです……。
『原神』への要望 アレを頼みますよ……!
そんなドハマリしている『原神』ですが、私はどうしても要望というか、これだけは物申しておかねばならないと思っていることがひとつだけあります。
本作には辛炎というキャラクターがいます。
彼女は璃月出身のキャラクターで、なおかつ、璃月唯一のロックシンガーという設定なんですよね。 ファンタジーな世界なのにロック。 しかも手にする琴は、エレキ琴とでも言うべき、いい感じに歪んだ音を奏でます……イイ!
また、彼女を強化していくと習得する固有天賦(パッシブスキル)の名称が「観客いなくても演奏するのだ…」というものがあります。
なんですかそれは。 (かわ)イイ! そういう音楽好きとしては応援したくもなります。
しかし、彼女の境遇は長らく不遇と言ってもいいものだったのです。 実装から長い間、彼女はメインストーリーはもちろん、イベントですら絡んでこなかったのです。 なんで!?
おまけに、あとに実装されたキャラクターは物語に関わってきたり、デートイベントとしてキャラクター個別のストーリーを用意されたりしているのに、それでもなお彼女の出番は何も与えられなかったのです。 これが、世間からのロックという音楽への待遇だというのか……。
しかし、状況は一転しました。
期間限定開催ということで今はもうプレイできない(えー!)のですが、過去に行われたイベントでついに出番がやってきたのです!(その前のイベントにもちょっとだけ出てきて嬉しかったりはしました)
しかもですね、そこで描かれた彼女の人物像というのが、すごく常識人でいい人。 個人的には悲願とも言うべき出演に、だいぶ喜びました。 よかったね……よかったね……!!
このイベント自体は内容も含めて満足行くものだったんですが、しかし同時に、大きなしこりも残していきました。
どういうことかというと、そのイベントで辛炎とゲームストーリー上は初対面であるにもかかわらず、すでに主人公と見知った仲であるという状態でお話が展開していくんです。
いや。 いやいやいやいや。 ちょっとお待ち下さいよ。
璃月唯一のロックシンガーで、周りからはちょっと怖がられていて、でもその実すごくいい人とオイシイ感じの辛炎さんですよ。 なんかもっとこう、衝撃的な出会いしたくないですか!?
人間、第一印象が重要と言うじゃないですか。 で、そこから親しくになるにつれて明らかになるからこそ、ギャップとかが光るわけじゃないですか。 その、大事なファーストステップをスキップしてはもったいないのでは!?
ゲームで全てを描くのは無理があります。 ゲームでは描かれなくとも、こういうやりとりしているんだろうなぁとか、そうして思いを馳せるのもひとつの醍醐味だとも思っています。
しかし、なればこそ、こういうところって大事じゃないですか。 「最初は怖そうに見えたけど~」みたいな。 なんかそういうの、欲しいじゃないですか。
なので、ここで要望を書いておきます。
辛炎さんのデートイベント一刻も速く実装して!!!!
時系列的におかしいのは、もうこの際目を瞑ります。 なので、どうかお願いします! イベントを逃した人にとっては相変わらず「この辛炎って子、いつ出てくるの?」なのです。 そろそろ次の国へ行きそうな気配もありますが、だからこそ、今のうちに、なんです。
辛炎さんにどうか救いの手を!!
P.S. あと、殴ったらエレキ琴の音が鳴る感じの、彼女のモチーフ武器(楽器型)もください。
次の一年も期待と応援をしております
というわけで、終盤はだいぶわけのわからないノリで書いてきましたが、日々「会心ステータスの冠出ないなぁ」とか「うわ、防御強化されてアルベ度が高まってしまった」とか「モラ(お金)がない、素材がない、樹脂がない」などと楽しませてもらっています。
一応3つに分けて言及はしたものの、未だに謎の多くが明かされていないストーリーや世界設定も魅力的ですし、まだ見ぬ大地やそこに住まう人々、そしてこの旅がいったいどういう結末を迎えるのか……先々のあらゆるものが気になってしょうがありません。
ストーリー付きのイベントも決しておまけにとどまることはなく、キャラクターや世界設定の掘り下げも行われるため、報酬をもらいつつも、そうして明かされ深まっていく『原神』が楽しいですね。
ともあれ、ひとつの結末を迎えるのが何年後になるのかはわかりませんが……ひとまず、次の一年もまた大いに楽しませていただきたいな、と思っています。 と同時に、どう考えても大変そうな開発の方々に感謝しつつ、応援もいたしております。
それでは、これで。 ちょっとテイワット行ってきますので。